山 行 報 告 | |
2012/10/6〜8 北ア・船窪岳〜烏帽子岳 | メンバ:大高ぁ、根来、新村 記録:根来 |
【コースタイム】
(10月6日)
七倉駐車場6:30…唐沢のぞき8:00…8:26岩小屋8:38…10:30天狗の庭10:50…11:20船窪小屋11:45…12:00テント場
(10月7日)
テント場7:00…船窪岳7:45…9:00船窪岳第2ピーク9:15…11:25不動岳11:35…南沢岳13:10…烏帽子岳分岐14:00…烏帽子岳頂上14:25…分岐14:45…烏帽子小屋15:20…テント場15:30
(10月8日)
烏帽子小屋4:25…ブナ立て尾根取付き6:40…七倉駐車場8:15
【記 録】
(10月6日)
七倉駐車場で仮眠後、ルート変更を決め計画書にその旨注記して提出。
船窪新道は橋を渡ってすぐ右側にある。少し沢沿いに歩きジグザグの急登となる。途中に「唐沢のぞき」という場所があるが、唐沢岳がみえるのだろうか?霧で何も見えなかった。
岩舎を過ぎると胸付八丁の急登になる。梯子を登っていると新村さんから右の靴のソールが剥がれている、と指摘される。かかと側から半分以上剥がれているが、つま先側は以前に接着剤で修理しているので大丈夫であろうと、新村さんから借りた予備の靴ひもでかかと部分を縛って固定する。
少しなだらかになってくると間もなく天狗の庭となる。眼下に高瀬ダム、その奥に槍ヶ岳、穂高連峰が望める。クロマメノキやウスノキ、シラタマノキ、アカモノ(イワハゼ)などの実を食べながら船窪小屋に。
小屋でテン場代を払うついでに木ねじとドライバーを借りて、剥がれたソールを固定してテン場に向う。
船窪のテン場は紅葉に囲まれた素敵な場所である。簡易トイレも設置してある。水場は5分程離れたガレ場にあって、暗いと水場に行くのが怖いような場所との事。
テント設営後、新村さんの担いできた日本酒(2?)を燗酒で、大高さんの持ってきた鶏肉の燻製をつまみに早速宴会。
(10月7日)
船窪岳へは下りから始まる。朝、まだはっきりとは目覚めていない身体には楽チンである。
稜線の左側は崩壊が激しく所々登山道を付け替えてあり、また3人ほどで付け替え工事をしていた。テン場から250mほど高度をさげた船窪乗越から右に針ノ木谷への道を分けている。
船窪岳から不動岳の間は急登、急下降の繰り返しの道で崩壊が進んでいるため鎖場、ハシゴが時々現れる。不動岳の頂上付近で雨がパラつきだしたので頂上で雨具を付けるが、少し歩くと雨も止んだので脱ぐ。
南沢岳の頂上はなだらかで暫くは稜線漫歩を楽しむ。少し先の小ピークの手前に崩壊のための巻き道が這松帯の中に付け替えられてある。稜線に登り返すのかと思ったが、そのまま烏帽子田圃の湿地帯につながっていた。
烏帽子田圃はここまでの苦労への賜り物的な場所で、大小いくつかもの池塘があり、晴れていればもっと良かったのであろう。
烏帽子岳分岐で荷物をデポして、頂上に向う。概ね分岐の反対側に回り込み、スタンスのしっかりした岩場を登る。頂上は右側の凹状を登ったところ。左側は巨大な少し傾斜した花崗岩があり、その上からは烏帽子田圃が俯瞰でき、七倉ダムも望める。
烏帽子小屋までは30分程。テン場はさらに三ツ岳方面に5分程のところで、水場もトイレもなく、ちょっと不便な場所である。水は1?200円也で小屋で買わねばならず、トイレも小屋の側である。
(10月8日)
高速の混雑を避けるために3時起床で出発。久々にヘッデンを点灯して歩く。足場が良くないので足の置き場を確認しながら黙々と下る。最後は急な階段を下りて、ブナ立尾根の取付きになる濁沢の河原に着く。
丸木橋を渡り、濁沢キャンプ場、吊橋を経て高瀬ダムにつく。風が冷たい。唐幕が見える。当会のK氏が冬季単独登攀をしたようであるが、大したものである。
タクシーの運転手の誘いを断り、七倉駐車場まで歩く。ルートを変えたので高瀬ダムの斜面を下ることになり正解であった。